shoichimiyake’s blog

日記です

TA-F55オーディオアンプのメンテナンス

今週はちょっと昔の付き合いの人々との宴会が木曜、金曜と連続で開催して盛り上がったけれど出勤4日も合わせて体に負担がかかった。今日は疲労困憊。

そんなところでちょうど秋月電子から注文の半固定抵抗(5KΩ)が届いていたのでTA-F55 のメンテナンスにかかる気がわいてきた。

まずはドイツ語のサービスマニュアルを見ながらDC BIAS とDC BALANCEの調整をやってみる。DC BIAS は 22mVにあわせよ、とドイツ語で書いてある。

入力を PHONOに切り替えて調整を試みる。

R: 4.2mV L 7mV というところであるので半固定抵抗をいじってみる。先日のTA-F35 の時はここの電圧が全く安定しなかったがそれほどでもなく、意外にもまだこの半固定抵抗はそこそこ機能しているようだ。

しかしDC BALANCEを見るとR: 140mV L: 15mV とちぐはぐで、こちらも調整してみるがあまり安定しないので新しい部品へ交換する。古い部品の抵抗を測定してみると BIASの 5K が一つ∞で他のはそこそこ抵抗値はキープしている。

次に終段のトランジスタからはんだを外し、hFEの測定に入る。

終段: Q315/Q355(2SC2681) Q314/Q354(2SA1141) のhFEはそれぞれ 1/123/261/263 という値。2SC2681 のほうがもう劣化しているのだろう。パターンをきれいにして次回部品を交換しよう。

しかし入手はすでに困難なので代替品として 2SA1962/2SA5242 という情報を探して秋月で売っているのを確認した。発注した。(200円/1pc)

次の Q312/Q313/Q362/Q363 (2SB649/2SD669/2SB649/2SD669) も外してhFEを測定すると (93/129/97/133) であった。

2SB649のほうが二つとも足が黒く変色している。2SD669 のほうは全く焦げたような様子はなし。

こちらの石は鈴商さんで250円(一袋五個)で購入できるようだったので発注した。

次、A級アンプ Q362/Q363(2SB648/2SD668) があるがこちらの測定まではいかず、また後日確認する。としたものの、調べるだけ調べるとこちらも入手できなくなっているため代替品を探す。どうやら 2SA949/2SC2229 が代替品というにはコレクタ損失が若干足りない(1W->0.8W) のだが使っている人がいるようだ。

こちらは樫木総業さんで44円/1pc だったので発注しておいた。

TA-F35の修理の時も同じようなことだったが、どこの部品商社や販売店でも同じような品ぞろえがあるわけではなく、3-4社回ってみないとこういったトランジスタはなかなかサクッとまとめて買えるところはないみたい。

一か所ごとに送料が500-600円かかるのが悩ましい。

今年のGWはTA-F55のメンテナンスがテーマになりそう。